[ダグアウトWIN]野球シミュレーションゲーム「ダグアウトWIN」の魅力 | Double Headers

[ダグアウトWIN]野球シミュレーションゲーム「ダグアウトWIN」の魅力

皆様お世話になっております、桜武でございます。
今回は直近でこのゲームを遊んでおられるプレイヤーさんと交流が出来た事が嬉しく、ようやく重い腰を上げて記事作成と必要なスプレッドシートの作成を始めた、というお話です。

子供の頃にセガサターンの「プロ野球チームもつくろう!」を遊んでから沢山の野球シミュレーションゲームを遊んできましたが、今やりたいことに一番マッチしているのがこのゲームでした。
ご紹介したいソフトは個人的「No.1野球シミュレーションゲーム」、Windows98/95用ソフト「ダグアウトWIN」です。

ダグアウトWINの概要

「プロ野球シミュレーション ダグアウトWIN」は、2000年春に発売されたWindows98/95PC用ゲームです。
前年に発売されたプレイステーション用ソフト「ダグアウト’99」に続くシリーズ第二作として発売されました。
当ブログでもリプレイを残しているプレイステーション2用ソフト「ダグアウト’03」と併せて3タイトルのシリーズ作品があります。
ダグアウトWINはXP以前のPCが対応となっておりますが、私の環境ではWIN10パソコンでもほぼ問題なく動作中。
今後も動作する限りはメインPCで活躍してもらうつもりです。

シリーズ各作品、一人用のペナントモードと同モードで編成したチーム同士で戦う対戦モードがあり、ダグアウトWIN以降にはチームや選手のデータを変更できるエディットモードが搭載されていました。
ペナントモードでは監督として1つのチームを受け持ち、起用する選手や戦術を指示してリーグ優勝・日本一を目指して戦います。

ダグアウトWINのここが凄い!

野球シミュレーションゲームはダグアウトシリーズが元祖ではなく、当時既に「ベストプレープロ野球」シリーズが有名でした。
この他、「シミュレーションプロ野球」や「The 野球」など同系作品は多く発売されています。
各作品、魅力的なゲームではあるのですが、結局このゲームを一番長く触っており快適に遊ぶためのツールを複数作る程楽しんでいます。
何故、私はここまでダグアウトWINに入れ込んでしまったのでしょうか。現在思い当たるのは、以下の5つの理由からです。

1.他にはない演出

ダグアウトWINは各試合の開始前に、スタジアムDJがスタメン発表を行います。
野球の試合開始前に最も盛り上がるシーンを取り入れているゲームは、このゲーム以外にないのではないでしょうか。

また、各試合をVTRデータとして残す事ができ、名シーンを振り返ることも可能です。
この他、試合結果から新聞の1面が生成されたり、2軍成績を確認して入れ替えを行える等、導入事例の少ない機能にも対応している点も魅力ですね。

試合の見せ方で言えば初期の「プロ野球スピリッツ」なども素晴らしい物がありました。近代の野球ゲームで余り見なくなった強化された演出面を、是非体験していただきたいです。

2.音声データ置換で呼べない選手名が0に

搭載されているエディットモードを駆使すれば、スタメン発表に登場させられます。
ただ、選手名を正しく呼ばせる事ができなければ、喜びも半減ですよね。

N64時代の「実況パワフルプロ野球」シリーズでは登録されていない名前を読ませる為の機能がありましたが、後継作品や他作品に広まらず・・・
再現選手や希少な苗字の方は残念な思いをする機会も多かったのではないでしょうか。

しかし、令和に存在するサービスとダグアウトWINを組み合わせれば、この問題は打開可能です。
ダグアウトWINの音声ファイルは難しい操作を必要としない状態で確認でき、置き換えもできます。
ボイスロイドに代表される文章読み上げソフトで必要な音声を置き換えてしまえば、過去にプロ野球で登場しなかった選手名だったとしてもコールしてもらえるんです。

他ゲームで再現選手を作成した際に、無音や似た名前で対応された方も多いのではないでしょうか。
ダグアウトWINなら、選手名コール迄こなしてくれるのでおすすめです。

3.再現困難な選手に幅広く対応

大谷選手の出現で投手野手の二刀流選手に対応した野球ゲームは多かったのではないでしょうか。
ベストプレープロ野球シリーズも、二刀流には対応していません。
しかし、彼の出現より20年も前のこのゲームは受け入れ準備を完了していました。
ダグアウトWINは、投打二刀流に対応しています。

大谷選手以外でも、このゲームは他のゲームで再現が困難なタイプの選手を再現する事が可能です。
例えば、オリックスブルーウェーブで活躍された星野伸之投手に代表される「MAX140km/hに満たない球速を持ちながら、高奪三振率等成績が残せる選手」の再現。
球速は速い方が成績が残せるゲームが一般的で、その仕様の割を食ってしまうこのタイプが冷遇されるのを目にする機会は多いのではないでしょうか。

現役選手で言えば、1999年のヤクルト・ペタジーニ選手も再現が難しい選手の一人だと考えます。
ホームランバッター然とした体格からその年、二桁盗塁を達成している同選手ですが、決して本人から積極的に盗塁を敢行したわけではありません。
ゲームで単純に足を速くしてしまうと本塁打・打点・盗塁の三冠王が誕生してしまいます。
ダグアウトWINなら、この様なタイプの選手も再現できます。

4.簡単にデータ作成が可能

野球シミュレーションゲーム最大の楽しみは、球団や選手をエディットすることだと考えます。
野球を題材にした作品の選手をプロ野球に登場させたり、好きだった年代のリーグを再現したり、最新版のデータへアップデートしたり・・・
能力を最大化する以外にも、無数の楽しみ方が存在します。

ただ、一人一人の選手に多くのパラメータが存在し、それらをコントローラーで対応していてはいつまでたってもデータはできません。
ダグアウトWINは公式で配布されていたユーティリティファイルを使用する事で、CSVファイルを使用したデータの変更が可能です。
CSVファイルならリスト化されている選手名をコピペすれば一瞬でデータを変更できます。

表計算ソフトを使用すればより簡単にデータの変更が可能となり、プレイ前の負担が大幅に軽減されます。
作りたくても時間がないと諦めていたあのチームも、あっという間に作成可能です。

5.選手ポイントで各選手の総合的な評価が可能に・・・?

昨今ではデータが非常に重視されており、選手の活躍を推し量るスケールがファンの会話でもよく出てくる様になったのではないでしょうか。
シーズン記録を一定のルールでダグアウトWIN用データに加工すれば、という条件付になりますが、このゲームでそれらしい物差を一つ作る事ができそうです。

このゲームのエディット画面では、選手毎に設定したパラメータを合計したポイントが表示されます。
一定のルールを元に再現チームを作成すれば、これを「選手を総合的に評価する為のスケール」っぽい物として扱えそうだと感じました。
そこで、簡単な作成ルールのご紹介をした後で、ブログネタに加える予定です。
今後過去の球団を再現したデータを公開できる様に準備しておりますが、ただ公開するだけでは味気ないのでそこで併せてご紹介できたらと考えております。

こちらもぜひお付き合いください。

終わりに

荒が無いかと言われれば決してそんなことはなく。
20年以上前のゲームですのでルール面や球場で実際と異なる動きがありますし、動作についても本来の挙動と異なるであろう部分が見受けられます。

それを踏まえても、このゲームの独自性が与えてくれる楽しみが打ち消される事はありません。
野球シミュレーション好きな皆様に、ダグアウトWINを手に取っていただけたら嬉しいですね。

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